僕が昨年取得したPoints of You®というコーチングゲームのエバンジェリスト。
Points of You®は、65枚の多様なシーンを切り取った写真で構成されたカードを使ったコーチング・ゲームをメインに、右脳と左脳を行ったり来たりすることで視野を広げたり思考プロセスを整理したりできるツールです。
個人に対してのコーチングのツールとしてはもちろん、会社などの組織でも、規格開発やチーム改革などにも有効です。
そのPoints of You®が開発されるきっかけとなったのが、「ペイ・フォワード 可能の王国」
Points of You®開発者のヤーロンとエフラットは、エグゼクティブ向けにコーチングを行っていました。
この映画をきっかけに、コーチングを未成年者や社会的弱者にもできないかと考え、そのためにコーチングを支援できるツールを作りたいと考えて開発されました。
2001年公開時に映画を見たことはあったのですが、その当時天才子役としてノリに乗っていたハーレイ・ジョエル・オスメント君の才能あふれる良い映画だったなぁ、と言う印象しかありませんでした。
今回Amazonプライム会員なら見放題のAmazon プライム・ビデオの対象にこの作品があることを知り、もう一度鑑賞してみました。
ストーリー自体は一度見ていて記憶にはあったのですが、登場人物の台詞にイチイチ考えさせられました。
その中でも特に印象に残ったフレーズをご紹介します。
こんな考えさせられる映画だったっけ?「ペイ・フォワード 可能の王国」で頭がグルグルした
「君たちにとって世界とはなにを指す?」
「世界のことをなぜ考えないか?」
ケビン・スペイシー演じる社会科のシモネット先生が、映画の冒頭の一番最初の授業の時に、中学1年生の生徒達に語りかける質問です。
ぼく自身、視野が狭くなっている可能性があることに気づかされました。
会社に自分の人生を委ねている、ママ友や地域コミュニティ以外に知り合いがいないなんて人もいるかもしれませんね。
「同じ手順をしている限り、安心だ。でないと自分を見失ってしまう。」
「そんな管理できる毎日が、あなたの望む全てなの?」
その日やるべきことを同じ手順で繰り返すことで安心し人生を過ごせる、とアピールするシモネット先生。
不安定な要素(=リスク)を受け入れないことで安定するというのは、成長できる芽を自ら摘んでいると言うことです。
リスクマネジメントの手法には「回避」「抑制」「移転」「分散」「保有」があります。なんでもかんでもリスクだからといって常に「回避」することはできません。
リスクに対してどう向き合うのか、意識しなければならないと再確認させられました。
ほんとうは世界は思ったほど、クソじゃない
両親そして祖母もアル中で、現在は母子家庭。
部隊となった開発途中のラスベガスでは、ヤク中の労働者であふれているのが自分のまわりの日常と言う世界。
終盤に、相手にはできないことを自分が勇気を持ってすることで、世界を変えられたと感じたときのトレバー君が言った一言です。
世界観は、子どもの時に親から押しつけられたものなのに、それに気づかないままだと大人になってもキープし続けてしまいます。
貧乏な家庭で育つと「お金はない」という欠乏の世界観の中で成長し、「お金があったら困る」という観念にとらわれてしまいます。「こんなに稼いじゃいけない」「自分の限界はここ」「頑張らないとお金はもらえない」という価値観です。
裕福な家庭に生まれると「お金はある」という充足の世界観の中で成長するので、「お金が手元になくても困らない」んですね。つまり泥棒にあったり、事業が失敗して破産しても、多額の慰謝料を背負っても、「お金はある」という価値観なんです。
それぞれの人たちがもつ価値観は、「その価値観を持っている」と気づくことで変化させられる、と改めて思うことができました。
まとめ
Points of You®のカードは、写真という形で世界観を切り取ったもので、そこから様々な問いかけをすることで、その写真の中の世界観をその人なりに創っていきます。
そのカードに対して作った発想を、自分の課題に対する発想に置き換えることで新たな視点を持って課題解決を使用というのが、コーチング・ゲームです。
「ペイ・フォワード 可能の王国」の中でも、それぞれに問題を抱えた登場人物に問いかけをして、世界観を変えていくと言うストーリーで、最後まで考えさせられました。
以前見た映画をもう一度見返すことって、テレビの映画番組とかジブリ以外にほとんどありません。
ストーリーがわかってて、もう1回観るのって時間の無駄だと思ってたんですよね。
スポーツ中継も、結果がわかってたら見る気にならないです。
ですが、今回の体験で、また見てみたい映画がいくつか思いつく事ができました。
そういえば、昔見て良かったなぁという映画があれば見直してみてはいかがでしょうか。
きっと新しい発見ができますよ。