どうしてあの人は、こんなこと言うんだろう?なんだかあの人とは気が合わないなぁ。。自分は一生懸命やってるのに評価してくれないと思うことってありますよね。
また、やることは沢山あるのにどれも中途半端でイライラする、こんなはずじゃない、と思うことってないですか?
人間には生まれ育った環境に応じて気質があり、無意識にその気質をベースに行動しているそうです。
今回紹介する「エニアグラムで分かる9つの性格」では、その性格タイプを9つに分類して、それぞれのタイプがどのような考え方・とらわれがあるかが紹介されています。
目次
エニアグラムで分かる9つの性格 by ティム・マクリーン – 自分の気質を知り相手の行動を理解して、人間関係を楽にできる
エニアグラムとは?
エニアグラムは、 古代 ギリシャ哲学が起源の、心理学の成果 を取り入れた、性格分析です。
性格のタイプを知ることで自分の可能性を発見でき、周囲の人に対しても、相手の行動や言動からタイプを考えることで、接し方もこうすれば良いのか、と考えることができるようになります。
エニアグラムでは、9つのタイプに性格を分類しています。
- タイプ1:完璧を求める人
- タイプ2:助ける人
- タイプ3:達成する人
- タイプ4:個性を求める人
- タイプ5:観察する人
- タイプ6:信頼を求める人
- タイプ7:熱中する人
- タイプ8:挑戦する人
- タイプ9:平和を好む人
ここで留意しなければならないことが決めつけないこと。
「あー僕はこのタイプだから、こういう考え方をするんだ」とか「今こう思ってるって言うことは健全な状態になってないと言うことか」というような気づきは大事です。
しかし「あの人は『タイプXX』だから、どうせ言ったって伝わらないよね」とか「あんな行動するのはタイプXXに違いない」という決めつけててしまうと、思考停止を招いてしまいます。
「エニアグラムは、私たちを箱(分類)に入れてしまうものではなく、すでに入っている箱について、またそこからどうやって出ればいいかについて教えてくれるのです」
と紹介されるとおり、自分は今どうなっているか、どうすれば良いのか、を考えるための材料であると考えた方が良いと思います。
タイプ毎に分かれる特徴
本書では9つのタイプ毎に、以下の説明がされています。
- 基本的特徴
- 健全度による違い
- とらわれ
- 親子関係
- 陥りやすい人生のパターン
- 成長した姿
テストをやってそのタイプだけを知るのでは無く、ひととおり通して読んでみて納得感のあるタイプを探してみるのが良いですね。
ちなみに僕は「タイプ7:熱中する人」
本書で紹介されている行動の基準や、人への話し方考え方について、読み進める間の腑に落ち感がハンパなかったですね。
電車の中で本を読みながら音楽を聞いたりラジオを聞いて、気になったことはiPhoneにメモしてと言うことは普通にやりますし、本も1冊ずつ読むのではなく、数冊を同時に読んでいます。
仕事もメールを書きながら話をして裏ではエクセルが何個も立ち上がっている状態。
またガジェットや文房具など、何か機能的にすぐれているものや、ちょっとでも良いなと思ったものにはすぐ飛びついてしまいますね。
気分の乗っているときには「大丈夫、なんとかなるよ」と楽観的ですが、追い込まれると全部抱え込んでしまって、自分でやらなければ気が済まないというのも納得。
まとめ
本書は、自分の性格タイプを分類して客観的に見つめ直すきっかけになると思います。
生まれ持った気質は変わらないので、成長して成熟した状態がどういう状態なのかを本書で知ったことは大きいですね。
「隣の芝生は青く見える」こと、「細かいことまで気にし出す」こと、人に頼んだ仕事を取り上げることなどなど、思いあたる節が多々あります。
健全度を上げて、失敗を恐れず挑戦する強い意志を持ち、「今、ここ」で生きているんだという喜びを感じて感謝できるように成熟していきたいですね。
エニアグラムは、どのような考え方をすれば良いのか、自分が今どういう状態にあるかを知ることができるのでオススメです。