初詣や参拝で恥をかかないための5つの行動とその所作の背景

お正月に地元の氏神様に参った後、杉並にある大宮八幡宮に行ってきました。
そういえば、これまで何となくお参りをしていましたが、そもそもどうして初詣に行くのか、そしてそのお作法はなんなのか、これまで深く知ろうとせずに、ただただ慣習として初詣に行ってました。

子供の頃にテレビで見たオスマン・サンコンさんの「お焼香のやり方がよく分からなくて、みんなが灰を食べてるのかと思ってたら、まずかったよー」なんて小ネタを思い出してしまったので、恥をかかない程度に初詣をつつがなく行うためのお作法について調べてみたので紹介します。

なお、お参りのしかたについては、地域や神社によっても違うようですが、本稿では一般的な恥をかかないレベルのお参りのマナーについて調べてみたので、ご紹介します。

1.参拝の第1歩は鳥居の前の会釈から

境内は神様の領域。
鳥居の前で軽く会釈してからくぐりましょう。

人の家に上がるときに「ごめんください」というのと同じということです。

2.手水舎(ちょうずや)で手や口を清める

神社へのお参りは元々お祓いの意味合いが強く、手水舎での行為は、自身の身体を清めるという事を目的としています。
東京の初詣は大混雑な上に、寒い中冷水で手を洗うのは厳しくて省略したこともあります。。
また、どうも衛生的に口をすすぐところまで持って行けず、唇を軽くぬらすところまでしかやったことがありません。。

ちゃんと清めるためには 、以下の手順で行なうということです。
1.柄杓を取る。
2.水を汲み上げ、もう一方の手にかけて清める
⇒この1杯で最後までやりきります。おかわりはNGのようです。
3.柄杓を持ちかえ、手にかけて清める
4.手のひらで水を受け、受けた水で口をすすいで、排水溝などに吐く
⇒柄杓に直接口をつけたり、うがいしたり、飲んだりしてはいけません。
5.水を受けた手を軽くすすぎ、柄杓を立て水が柄にかかるように流して洗い清めて柄杓を元の位置に戻す。

手水舎でお清めが終わったら、神前までむかうわけですが、参道の真ん中を通るのはNGです。
参道の真ん中は神様の通り道という話や、神主さんやお坊さん、神様の身代わりとなるお札やお守りを持っているであろう、お参りを終わった人たちに譲ると言うことで、これからお参りする人は端を歩くのが、基本ルールのようです。

3.いよいよ神前!スマートなお参りの手順

ここまで来れば、あとはお参りだけ。先にお参りをする人に惑わされず、後ろに並ぶ人たちの邪魔にならないようにスマートにお参りしたいと思います。

1.軽く会釈する
2.お賽銭を賽銭箱に入れる。鈴があれば3回程度ガランガランガランとならします。
3.二拝 → 深いお辞儀(拝)を二回繰り返します。(最敬礼、頭を下げ体を45度前に倒した姿勢)
4.二拍手 → 両手を胸の高さで合わせ、右手を少し手前に引き、肩幅程度に両手を開いて拍手を二回打ちます。(拍手で魔を払い、神様をお呼びするため、なるべく音を出せるように打ちましょう)
そして、そのまま手を合わせたまま、まずは、お礼をします。そして神様に自分の住所、名前を言ってお願い事をしましょう。
お願い事が終わったら手を下ろします。
5.一拝 → 両手をおろし、最後にもう一度深いお辞儀(拝)をします。

一説によると、あまり多くの願い事をすると、神様の前に自分の守護霊が『あさましい!』と神様に届く前に払い落としてしまうそうですので、お願い事は控えめな方がいいようです。

4.おみくじをひく

おみくじは運試しではないそうです。
おみくじを引くのでメッセージをあたえてくださいという気持ちで引きます。
「大吉来いっ!」とか「凶キタコレ_| ̄|○」などとは思ってはいけないそうです。

引いたおみくじは、神様からのメッセージなので持って帰るもよし、さらなるご加護をと言う意味合いで結ぶもよし、ということです。
僕は氏神様、大宮八幡宮ともに小吉だったので、どちらも結んできました。

5.お炊き上げ

ここまでくればもう初詣も終わったも同然です。
最後に去年試用したお守りを納めましょう。

お守りはご加護に感謝するということから毎年いただくのが正しいマナーだそうです。
特に有効期限とかはないですが、通常新たな年、初詣の時期に新たにお守り等を戴き、無事を祈請することの繰り返しであることから1年という数字が出てきます。
初詣で神社を訪れるのであれば、納めるところは人なり箱なりがおかれていると思いますので
探してみると良いと思います。

さいごに

物心つくまえから、連れられて何となくおみくじを引くのと、屋台で何かを買うことが目的となっていた初詣ですが、調べてみると一つ一つの所作に全て意味があることを知ることができました。

今回は最低限のマナーと言うことで、恥をかかないレベルのお作法をまとめてみましたが、より正式な参拝方法(拝殿にあがって祈祷されているのとか、あこがれますよね?)を知ってみたいと思いました。

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