あなたは会社の名刺を使わなくても自己紹介できますか?
本書は2009年に刊行された1冊ですが、今や実際にこの個人のブランディングが求められる時代になっている、と感じます。
発売当初に話題の本と言うことで、一度読んだことはあったのですが、自分を見つめ直すために再読しました。
どんなに名の通った企業でも、歴史が長い企業でも、ふとしたことがきっかけで傾くケースは、いくらでも思い浮かびます。
大企業に勤めているというだけで、一生安泰では無いというのは強く意識しなければならないと考えています。
パーソナル・マーケティング by 本田 直之 – あなたは会社という看板を背負えなくなっても大丈夫ですか?
僕が本書でもっとも響いたのが、人からどう信用されるか、ということです。
今までは会社の看板や肩書きというものだけで人から信用されていました。
その看板や肩書きがなくなったときに、何が残るか?と考えたときに、とてつもない恐怖感がおそってきます。
サラリーマンにとって必ず迎えるのが定年退職。
60歳で定年を迎え仮に再雇用で64歳まで勤め上げたとしても、平均寿命の80歳まではあと15年以上あります。
女性なら86歳なので20年以上ですね。
この残り15年間を何もすることがない、と会社で貯めた貯金や退職金と年金を切り崩すだけで死ぬまで生きられるかというと、多くの人が難しいと感じると思います。
ましてや、僕が定年を迎える20年後には、年金があるかどうかすら怪しいです。
そんな哀しい老後を迎えないように、会社の看板を外しても個人の力だけで生きていけるようにしておかなければなりません。
これまでの経験と強みを認識し、何が社会に貢献できるかの見極めを行って、個人としての強みを伸ばして独自性を活かせるようにとことん突き詰めて考えないとなりません。
独自性を活かし、相手に貢献し続けることで信頼を得ることができます。
信頼を得ることで、自分の発する言葉が相手に響くようになります。
まとめ
発行されてから、7年が経つ1冊ですが全く色あせていませんね。
むしろ、ますますニーズが高くなっている本だと思いました。
巻末にまとめられているワークは、実際に自分を見つめ直す上で効果的だと思います。
「あーあの会社にお勤めなんですか、最近大変そうですねぇ」といつ言われるかわかりません。
会社に依存せず、自分らしさを発揮できるようにしておいてみてはいかがでしょうか。