20年増収増益を続ける店の秘密 by 河邉幸夫 – 熱い想いとロジカルな経営ノウハウが濃縮された1冊に感銘を受けた!

元力士「玉海力」の河邉幸夫さんの「20年増収増益を続ける店の秘密」を読んだのでご紹介します。

 

僕が高校生の頃は空前の相撲ブームでした。小錦、曙、武蔵丸というハワイ勢と貴乃花、若乃花、寺尾や舞の海など、特徴のある力士が多くいた頃です。

受験勉強をしに塾に行っていたのですが、その前に町の食堂で大相撲を見ながらご飯を食べていたのを思い出します。
その頃に幕内力士としていた玉海力。

 

名前は覚えてはいましたが、元力士がちゃんこ屋を経営するのは良くある話。
でも本書のタイトルにある20年増収増益をしているのは生半可な努力ではすまないはず、と気になって読んでみました。

これがもう熱い1冊でした。

 

複数店舗を経営され、さらに経営コンサルタントとしても活躍されている河邉さんの、熱い想いがギュッと詰まった1冊だったんですね。

それでは紹介します。

 

 

 

 

20年増収増益を続ける店の秘密 by 河邉幸夫 – 熱い想いとロジカルな経営ノウハウが濃縮された1冊に感銘を受けた!

「自責」と「他責」

物事がうまくいくときは良いのですが、思った通りにいかない、問題が次から次へと起こった時に「どうせ」とか「やっぱり」と外部要因に問題の原因をなすりつけるのが「他責」です。

 

河邉さんは、幕内の引退後の元手を作るための引退相撲を行ってもらえず多額の借金を抱えてお店をスタートされています。

その後もお店をどうすれば繁盛させられるか、どうすれば美味しい料理を提供できるかをすべて自分の責任で決めて実行する「自責」でお店が繁盛しています。

 

本書でも触れられていますが、どれだけ「覚悟」できるかが成功への近道なんですね。

 

 

新しいものにチャレンジし続ける

一昔はやった「頑固おやじの作るラーメン屋」「味が勝負」は、人口が減少している現在では通じない!とバッサリ斬っています。

戦略を持った店舗運営とアナログとデジタルを融合させた顧客の声の吸い上げ、さらには徹底した経営の見える化をし続けられています。

 

情報システムを導入することで顧客満足を上げ、スタッフを評価し、効率を追求して顧客に還元していく姿勢には、飲食店じゃなくても学べる点は多いです。

 

 

過剰なサービスは疲弊する

今の日本では過剰とも言えるサービスがあたりまえになっています。

お客さんを感動させる、値引をすることで還元する、優れた技術や才能を持つスタッフを集めておもてなしをする、これらを河邉さんは否定されています。
安心して訪問できるお店、安心して食べられる料理こそが、リピーターを呼び安定した経営ができるコツなんですね。

 

 

まとめ

河邉さんのオールバックにヒゲを蓄えたその風貌は、本書でも書かれていますが正直近寄りがたい。。。

しかし本書の中の河邉さんは普通の力士が名前だけで繁盛しているちゃんこ屋とは異なる、経営ノウハウを学び自分のお店で試行錯誤を続けて改善されている、ビジネスマンそのもの。

 

本書にたっぷりと書かれたノウハウを取り入れれば、そんじょそこらのお店には敵わないようなお店を作ることができる、と感じた1冊でした。

きっと多くの経営者が、河邉さんのノウハウを取り入れて成功されているんだろうなぁと感じた1冊でした。

 

 

 

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