ぼくは20代の頃、残業する方がかっこいいと思ってました。
20時に会社を出ると、「おっ!今日は早いな」っていう感覚。
残業代も60時間までは出るので、そこに向けて毎日残業していた感じです。
定時になると、どこに晩ご飯を食べに行くかを考えていました。
残業する時間 = 静かに集中して仕事ができる時間 と思っていたんですね。
しかし、そんな20代を過ごしたぼくが、30代の頃よりほぼ残業しなくなっています。
そのきっかけが、職責の変更。
職責があがり、みなし労働時間制となったのです。
残業してもしなくても給料が変わらなくなったんですね。
変わらないならまだ良いですが、むしろ、それまで稼いでいた残業代が無くなって、手取りは下がってしまいました。
残業しなければ1時間あたりの単価は上がるので、残業=自分の価値を下げる行為と思考が切り替わりました。
ちょうどその頃にGTDという仕事術を知り、ライフハックにのめり込みました。
今回ご紹介する木村聡子さんの1冊も、仕事を効率良く終わらせるためのノウハウが詰まっています。
いや、仕事は終わらないので、どれだけ自分の管理下におけるようにするか、そして仕事以外のムダな部分をどれだけなくせるかという2段階で自分のための「誰にも邪魔されない3時間」を作るためのノウハウが詰まった1冊です。
本書の中で紹介されている仕事術のうち、ぼくもやっていて、オススメしたい仕事術をご紹介します。
目次
自分のための時間を作る! – 「あなたの1日は27時間になる。」 by 木村聡子
残業をやめるためのマインド作り
ぼくが20代の頃に残業が常態化していたのは、回りの社員がみんな残業していたからです。
定時で帰るのは派遣会社や協力会社の人たちで、なぜか社員はみんな残業しているんですね。
それは社員には「業後にやらなければならない仕事」がすでに組み込まれているんですね。
そんな人に共通するのが、日中はやたら会議をしているか、自分の職責未満の若手がやるような仕事を進んでやっていることです。
残業しないって決めたら、まずはこれらの日中帯の仕事から削れる物を探していきます。
そして、16時以降は作業は何もしない!と決めて、朝にそれまでにできることをする、という計画をします。
会社にいる以上、必ず割り込みタスクは発生するので8割くらいの作業見積もりで、ちょうど定時で上がれるくらいの作業ボリュームになるのです。
ときどき夕礼と称して、16時以降の会議を入れる人もいますが、もっての他です。
夕礼で確認できるのは、その日できなかったこと。
だったら朝礼にして、その日やる事とゴールを明確に見積もる方が1日を効果的に過ごすことができます。
締め切りの前の自分締め切り
「来週の水曜日までに、資料作っておいて」と言われたらいつ作ります?
そうですね、内容としては2時間もあれば作ることのできる、3つくらいの図表入りの4〜5ページのドキュメントを想像してみてください。
「来週の月曜日か火曜に作ろう」と思った方は、残業確定です。
この月曜日火曜日は、頼まれた人に出来上がりを見せて修正する時間なんです。
なので、本当の文書を作ることのできる締め切りは今週いっぱいなんですね。
今週中にいったん「こんな感じでどうですか?」と言うレベルで良いので、たたき台となる物を見せて、方向性を確認します。
そうすることで、依頼者が設定したゴールと自分のゴールがなるべく近いところに置けるようになります。
では、「明日までにお願い!」って言われたらどうしましょうか。
この場合は、そんなにボリュームも無いはずなので、手書きでも良いのでその成果物のイメージをその場で握っておくことです。
集中力を持続させるポモドーロ・テクニック
25分集中して仕事をしたら5分休憩するという仕事術です。
このブログでも何回か紹介していますが、25分間というのが集中力を継続させるのにちょうど良い時間なんです。
5分間の休憩時間は、トイレに行ったりストレッチをしたり、ボーッとしたりしてなるべくディスプレイを見ない方が良いです。
Facebookなどをチェックしてしまうと、そこからネットの情報を見始めて気づくと5分経ってた、ことなんかもしばしばあるので、できるだけマウスやキーボードを触らない方がいいですね。
チェックするのは、複数回ポモドーロを回した後の長時間休憩のときだけにするといいですよ。
まとめ
最近は、スマートフォンやタブレットを使ってどこでも仕事ができるようになりました。
このITインフラの進化はワークライフバランスを大事にしようという考え方から一歩進み、仕事とプライベートの垣根をなくせるという状態を作り出しました。
会社の外でも仕事ができるので、会社のデスクに座っていても、自分の好きなことや、これからの仕事のためにやっておいた方が良いことをできる、という時代になっています。
これを逆にとらえて、夜中に家でメールの返信やドキュメント作成をしている人もいますが、本当に残念だと感じています。
本書には、仕事にむきあう姿勢からはじまり、とても細かく具体的な木村さんの仕事術まで紹介されています。
残業が常態化している方、自分の時間が無いと感じている方にオススメです!