西原理恵子さんの「生きる悪知恵」を読みました。
タイトルは「生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント」ですが、もうこれが首を縦にブンブンふってしまうほど正論しか書いてないと思いました。
本書の構成は読者からの60の悩みに対して、西原さん目線であり方ややり方を解説されて最後にズバッと一言を載せているんですが、これがとても面白い。
質問と一言だけを追いかけると突き放しているようにも読めるのですが、間にある西原流の考え方を読むと、いろいろと考えた上での結論であることが読み取れます。
生きる悪知恵 by 西原理恵子 – 本質をズバッと言い切る人生の指南書
本書では、老若男女問わずいろいろな立場の方の悩みに対して、サイバラ流の考え方で解決策を導いています。
特に僕が気に入った回答をいくつかご紹介します。
新入社員が使えず、イライラします
→ネジと思えば問題なし
英語嫌いなのに全社員にTOEICのノルマが課されました。。
→フィリピンパブに行け!妻子ある人との関係を続けるべきか止めるべきか。。
→とりあえずバックアップの準備を!忘れ物が多すぎる
→絶対忘れちゃいけない事は冷蔵庫に貼って、後はあきらめよう地図が読めず、方向音痴に困ってます
→空気が読めればそれで良し「一言多い」とよく言われます
→大阪に引っ越せば問題なし
結局、自分が「こうじゃなきゃならない」と思い込んでいる事って、第三者からみるとそれほど重要じゃない事って結構あるんですよね。
本書でも何度も出てきていますが「ついていいウソ」というのが世の中には存在することを、心のどこかにとどめておこうと思いました。
まとめ
それぞれの質問の最後に、クスリと笑える一言がいつものフォントでドーンと書かれていますが、その答は、その人に寄り添った考え方から導かれた答えになっています。
本書は確かに「正しく」生きるためには間違った考え方をしているのかも知れませんが、こんな考え方をすればもっと楽に生きられるよ、という実体験をもとにした血の通った答えを提示してくれていると思います。
人間関係や仕事、恋愛など、真剣に悩んでいる人にこそ、読んで欲しい1冊だと思います。
西原さんの著書はこちらからどうぞ
生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868) | ||||
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ダーリンは70歳 (コミックス単行本) | ||||
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