ヤンキーの虎 by 藤野英人 – 実は地方の方がリスクテイクしやすいことに気づいた

2025年以降の日本経済がどうなっているか、考えたことがありますか?
もう10年切っている未来です。

僕はかなり危機感を持っています。

 

それは2020年で東京オリンピックが終わって、それまで何となく盛り上がっていた気分から下降する、と言うことだけが理由ではありません。

2020年以降人口の減少がさらに加速し、団塊の世代と呼ばれている1947年〜1949年生まれの人たちが、75歳を超えて後期高齢者になることで、死ぬまでに必要なお金を計算してますますタンス貯金が増えることが容易に想像できるからです。

 

 

そして僕は担当している仕事がら、東京以外に本社をもつ企業の方とも仕事をすることが多いです。

東京をターゲットに仕事をしている人と、地方を拠点に仕事をしている人の間ではかなり仕事に対する意識が違います。

また地方の企業では同僚が、幼稚園からの幼なじみとか近所の友達、嫁の兄弟なんていう濃い関係性であることが結構多く、驚かされます。

 

 

この本を読みたいと思ったきっかけは、まずは自分が投資信託をしているファンドマネージャーの藤野さんの本であること。

そして、地方って経済が縮小して仕事が無い無いと言っているのに、なぜかお金持ちも確実に存在しており、その人たちはお金の使い方が半端ないよなぁ。。と言うことも薄々感じていたからです。

 

今回の本で、その人たちが「ヤンキーの虎」と明示的に定義されたことで、その人たちの存在が腑に落ちました。

それでは早速紹介します。

 

 

 

ヤンキーの虎 by 藤野英人 – 実は地方の方がリスクテイクしやすいことに気づいた

今回ご紹介する「ヤンキーの虎」は、僕が投資信託の積み立てをしているレオス・キャピタルワークスの社長兼最高投資責任者のふっしーこと藤野英人さんの著書。

レオス・キャピタルワークスの運営するひふみ投信は、企業と直接対話しその企業が世の中に必要とされているか、自分たちの目で確かめた企業に投資をしている投資信託です。

僕はその方針に感銘を受けて、実際に藤野さんにもお話しを聞かせていただいて投資信託を始めました。

 

藤野さんは、一年の半分は地方で講演などの活動をされており、今回の著書のタイトルである「ヤンキーの虎」の存在に気づいたそうです。

「ヤンキーの虎」というのは自分が育った土地限定で活動をして、様々な業種・業態を営む企業あるいは起業家と定義づけられています。

 

東京に出て一旗揚げたる!とかグローバル企業を目指す!というミッションは全くなく、ただただその地域の中で「食える生態系」を作る存在が「ヤンキーの虎」

そしてその「ヤンキーの虎」の企業で働くのが、一時話題となった「マイルドヤンキー」達なのだと定義されています。

 

ヤンキーの虎は「確実に儲かること」を「リスクを取って」実行し続けます。

そしてダメならばっさりとあきらめ、また別のことを始めるだけのパワーを持っています。

そのために必要なのが「地元の情報」と「地元の血縁」

僕が身を置くIT業界では一時期「ニアショア」と言って、人件費の安い地方でプログラマを育てようという事が流行りましたが、活用し切れていない原因がこの2つにあるのでは無いかと思いました。

「地元の情報」と「地元の血縁」を持つことで、ヤンキーの虎はリスクを最大限ヘッジしてチャレンジし、それ以外の地方の羊たちの権利を根こそぎ持って行くのだそうです。

そして自分たちの集団に還元し、また新しい儲け先を手に入れていく。。

大企業が「何も事故や事件をおこさないように」経営しているのに対し、ヤンキーの虎は「儲けることなら何でもやる、失敗したら次を考える」経営をしているのです。

こんな状態なのでリスクを取るということが、限りなくノーリスクなんだと気づいた人がヤンキーの虎と呼ばれる人たちなんだと思います。

 

唯一この本の目次に目を通す中で、違和感があったのが「シャッター商店街は『貧しさ』ではなく『豊かさ』の象徴」と言う一文。

 

僕のシャッター商店街のイメージは、店を続けられなくてやむなく閉店して去って行った人たちが残した遺物でした。

ところが実際は、住宅ローンを完済し老後の資金を蓄え、店舗を人に貸すのもイヤで、チャレンジをしない「豊かさを手に入れた人」がシャッターの裏で元気に活動しているんだそうです。

 

経済的には、お金を回していないので景気が良くならないのも当たり前なんですが。。と言う状況と言うことには思わず「へぇ」と電車の中で声を出してしまいました。

 

 

まとめ

僕は地方出身と言うこともあり、地元で何かできることがないか?ということをずっと考えています。

東京一極集中で仕事をしていても生き残れるのは一部の企業で、そしてそれは誰も幸せにならない事だと思っています。

 

一部の人の間で、まことしやかに囁かれている「誰が日本をおとしめているのか」という陰謀論は、そもそも議論の対象にならず「誰が日本をよくするのか」だけを考えなければならない、という藤野さんの一言はとても腑に落ちました 。

人口が減り続けて高齢者が増え続けて、皆が下を向いている中で、虎視眈々とビジネスを拡大している人が実はこれからの経済に貢献していくかも知れない人たちであるというのは新たな気づきでした。

 

 

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