道玄坂の坂を登りきったところにある、小料理屋「きになるき」さんに行ってきました。
マスターは見た目も声も豪快なのに、仕事がとてもこまやかでそのギャップがとても良いです。
おそらくほとんど調味料を使わずに、出汁とその食材のもつ旨味で料理の味を最大限に引き出そうとかなり工夫されており、どの料理も絶品でした!
渋谷道玄坂 きになるき – 繊細な仕事が光る絶品小料理屋
お店の場所は道玄坂の通りに面してはいますが、知らないとまず入ることはないような雑居ビルの地下1階にあります。
まさに「隠れ家」。
おそるおそる階段を下り、のれんをくぐるとマスターがニコニコと迎えてくれました。
いただきます!
初訪問の場合は、5,000円で飲み放題のコースになります。
まずはビールで乾杯。
僕はスーパードライはあまり得意では無いのですが、泡がきめ細やかで滑らかな口当たりになるように注がれていて、久しぶりにスーパードライを美味しく感じました。
お通しは生の桜エビ。
「あまり醤油をかけないで」と言われたので、その通りに2,3滴だけ落としていただきました。
桜エビ本来の甘みを味わうことができ、いよいよ春が来たんだなぁと思いました。
次に本マグロの尾に近い部分のトロと赤身。
塩をお刺身の角にちょっとつける、もしくは九州の甘い醤油でいただきます。
塩でいただくと、マグロがもつ本来の脂の味を楽しむことができます。
甘い醤油でいただくと、ねっとりとしたマグロととても良く合いました。
赤身は醤油、トロは塩が相性良かったです。
ここから芋焼酎のソーダ割りにチェンジ。
芋焼酎は、黒霧島などで一大酒造となった霧島酒造の「うまいものはうまい。」
スッと飲みやすく、料理の邪魔をしない良い焼酎です。
かすべの唐揚げ。
生のエイひれに下味をつけて揚げたものです。
ぷるぷるとした身の食感と、コリコリとした軟骨の食感が楽しい。
アボカドの出汁漬け
カツオだしにアボカドをつけ込んだものです。
最初に口に入れたときはアボカド、鼻を抜けるのはカツオの風味というなんとも不思議な一品です。
生牡蠣
どこの牡蠣か聞いたのに忘れてしまった。。。肉厚で歯ごたえの良い牡蠣です。
ドゥルっと食べる牡蠣も好きですが、弾力もありしっかりと旨味も感じられるこの牡蠣も美味しかった!
上には軽く黒胡椒が添えられているだけです。
牛肉の雲丹のせ
これはもう間違いない!
口の中で溶けていく牛肉と雲丹をたっぷり味わいました。
今回のメイン、ホタルイカのシャブシャブ
ホタルイカは肝が美味いということで、そのまま昆布だしの鍋でしゃぶしゃぶにしていただきます。
マスターからは30秒以上お湯にとおすようにと言われます。
内臓に寄生虫がいる事があり、きちんと火を通す必要があるそうです。
ホタルイカをダシに入れるとどんどん膨らんでいき、身と足の間からキモがあふれてくるころに取り出します。
これを、オリジナルのポン酢でいただきます。
ぷりっとした身と肝のなんとも言えないまろやかな口当たりがたまらない!
〆はラーメン
ラーメンは生麺。
手元の取り皿のポン酢を出汁で割り、1分ほど湯がいた麺をいただきました。
ホタルイカのキモが充分溶け出した出汁を吸ったラーメンの味はもうなんとも言えないまろやかさでこれまた絶品でした。
まとめ
お料理を出してくれる度に、その料理についていろいろ聞かせてくれます。
季節毎にでてくる料理はかわるので、また訪れたいというか頻繁に通いたいと思わせるお店でした。
ごちそうさま!
きになるきの店舗情報はこちら
TEL・予約:
03-6455-3219
住所:
東京都渋谷区円山町5-3 萩原ビル B1F
営業時間:
[火~金]
17:00~翌5:00
[土~月]
17:00~23:00
定休日:
不定休