今回ご紹介するのは、トム・ウージェックさんの「塔を建て、チームを作る」です。
「マシュマロ・チャレンジ」を通じて、チームはどんな状況にあったか、自分はどう振る舞えばよかったのかを考察するワークショップを70回以上行ってきた結果の深い考察をされています。
「マシュマロ・チャレンジ」とは、20本のスパゲッティの乾麺とテープと紐をそれぞれ90cmずつと言う材料で、18分以内でいかに高い位置に1個のマシュマロを置けるかということを、4人のチームで競うワークです。
MBA取得チームはほぼ失敗し、幼稚園児は大人よりも優れた結果を残せることができる結果になったそうです。
心惹かれたワード
- ほとんどのチームは、いかにスパゲッティで高い塔を作るか、の計画に多くの時間を割く
- 制限時間ギリギリで高い建造物を建てたところにあわててマシュマロを置いて、崩れてタイムアウトというのが残念な結果になることが多い
- 成績が良いのは、物理的な構造を理解しているエンジニア
- トライアンドエラーをする幼稚園児はほとんどの大人を超える成績を収める
- 単純な課題にもかかわらず、適切な試作をするための共通の体験・取るべき態度を築くことができる
本日のTTP
70回も行ってきたワークショップからの分析という、他の人が真似できない積み重ねを元にした考察はとても説得力があります。
このプレゼンで一番興味を惹かれたのが、幼稚園児が大人を凌駕するという、強烈な揶揄でした。
ありえない組み合わせで比較をするというのは参考にしたいと思います。
そして綿密な計画がいかに無意味か、ということに改めて気づかされました。