元参議院議員の、田村耕太郎さんが執筆された「頭に来てもアホとは戦うな! 」を読みました。
「限られた資源を無駄使いするな」というメッセージを、国会議員時代の人間関係を構築していった事例とともに熱く書かれている一冊でした。
頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法 | ||||
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頭に来てもアホとは戦うな! by 田村耕太郎 〜限られた資源を無駄使いするな
アホと戦うのは人生の無駄
「アホ」というのは、自分のことを敵対視しむやみやたらに足を引っ張ろうとしている人のこと。
会社では上司・同僚・部下いずれの立場でも存在しうる存在だ。
なぜか、自分の意見だけ全否定されたり権力をかけて潰されかけたり。。
そんなときに悔しがって、「やり返してやろう」「見返してやろう」と思っていないだろうか。
昔の時代劇のような、勧善懲悪は実際の社会には存在しないのだ。
世渡り上手が跋扈し悪いやつほど出世をするのが現実と思ったほうが、安らかに暮らせる。
アドラー心理学でも「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言されているように、他人のことでくよくよするだけ時間の無駄である。
他人のことばかり気にしていたら、自分と向き合う時間が無くなってしまうのである。
他人に何を言われようが、等身大の自分を知り、「自分を見失わない」ことで達成使用する目的にむかって進むべきなのである。
敵は作らず、ライバルを仲間にする
敵を作っても、時間の無駄である。
無駄に的と認識して戦うことで疲弊するだけでなく、相手を増長させてしまう可能性もある。
敵では無く、ライバルとして見る事で頭も下げられるし妥協もできる。
そうするうちに、ライバルはいつか自分のために利用できる存在となりうるのである。
時には怒りも覚えるだろうが、そこで怒りを相手にぶつけるのはエネルギーを浪費しているだけに過ぎない。
カッと怒りを覚えても、第三者の視点を意識することで怒りを和らげることができる。
客観的に怒っている自分を見る事で、怒りを静める事ができるようになる。
他人の人生を生きるな
主観的な視点の「他人から見た自分を意識すること」と、客観的な「他人から見た自分を想像して、良いように思われる姿になるように振り回されること」では、行動が全く異なる。
人がどう思うかはコントロールすることができないので、自分がコントロールできる「どうありたいのか」にフォーカスを当ててエネルギーを使うべきなのである。
そんなことを言われても、「どうありたいのか分からない」と言う人にとってできるのが、「今目の前にあることに真剣に取り組むこと」である。
「上司に高い評価されたい」とか「褒められたい」ではなく、「自分が納得できるまで、その目の前の物事に真剣に取り組んで、自分で納得できる結果を出す」ということが、「自分のやりたい」ことにつながっていく。
まとめ
本のタイトルは刺激的ですが、中身は国会議員時代の自分のやり方とは違う、先輩議員の考え方が数多く事例として紹介されていて、人間関係について考えさせられる1冊でした。
「あいつのせいで嫌な仕事ばかりおしつけられる」とか「これだけ頑張っているのに全然評価してくれない」と思っている人には、オススメの1冊だと思います。
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