継続的学びの場として、第1期から参加しているツナゲルアカデミー。
今回のゲストは、佐々木俊尚(@sasakitoshinao)さん。
作家・ジャーナリストのみならず幅広く活躍されており、僕もキュレーターのお一人として5年以上フォローし続けている方です。
今回は、初めて直接お話を伺うことができました。
さすがの頭の回転に、度肝を抜かれました!
ツナゲルアカデミー-佐々木俊尚さんご登壇!
マルチハビテーションという生き方
マルチハビテーション、初めて聞く単語でした。
多拠点居住、つまり1つのところだけでの生活じゃなく、複数の地域に住む生活と言うことだそうです。
このツナゲルアカデミーの中にも、長野と東京の2拠点で生活をされている方がいらっしゃいますが、なんと佐々木さんは東京・軽井沢・福井の3拠点!
それぞれの場所での生活やコミュニティ、さらにそのマルチハビテーションをしたことで変化した事をお話しいただきました。
ミニマルな暮らし
普通に考えれば、住むところが3つなので3倍物が必要になり、3倍生活費がかかりそうですが、むしろ逆になったとのこと。
どんどん無駄がそぎ落とされて、必要最低限、なんならちゃぶ台1個でも生活できそうということでした。
他拠点生活を始めるようになってから、東京のご自宅の物がどんどん減って、軽井沢も物がどんどん減ってという、ミニマルのスパイラルが起こっているのだそうです。
確かにその目線で行くと、うちにはいらないけど置いている物が多すぎます。
どんどん捨てて行こうと思います。
移動の自由を楽しむ
移動、特に福井の家に行くには車で7時間かかるそうですが、ここでもスパイラルが発生しているとのこと。
腰が重いと移動できなくなるので、「よし、行こう」と思い立ったら15分で移動を始めるそうです。さらに体力も必要になるのでジョギングを中心にどんどん身体も軽くなっているとのこと。
確かに、家に帰って「疲れた〜」とか「雨降ってるから出かけるのやめよう」なんて発想にはならないですよね。
これは講演のあとの質疑応答の中でお話しされたのですが、移動時間は想いをめぐらす時間として、佐々木さんの中で重要な時間になっているとのことでした。
運転は反射的にできることなので、思考回路が余っているので、お気に入りの音楽を聞きながら、流れる景色を見ながら思考を巡らしている。。
7時間も思考を巡らす事ができるって、日常生活ではまずそんな時間は作れないですよね。
僕も(車は運転できないですが)、思考を巡らす時間を取りたいと思いました。
みんなのネットワーク
一昔前は、自分ですべてを行う自給自足という考え方が一般的で、佐々木さん自身もそうだったとのこと。
著書を出されて「僕はこんな事を考えているんだ!」と世に問うという。。
それがTwitterさらに実名前提のFacebookの登場により、ゆるくしかも情報が蓄積されることで自分という人間の信頼を保証してくれるものとして、SNSが機能するようになった、と。
SNS登場以前は、小さい内的なコミュニティが一般的でひとつのほころびでそのコミュニティが崩壊することもあったが、外向きの情報発信やつながりができることで小さなコミュニティを維持するのが容易になった、とのことです。
まとめ
佐々木さんの太く響く声と圧倒的な情報量の中で、流れに身を任せる感じであっという間に1時間が過ぎました。
正直会社員として生きているのが、もったいないなぁと思えました。
自分はこんな事をして生きていきたいんだよ、と情報発信していれば、自然とコミュニティが作れて、お互いの足りない部分をフォローできる環境がすでにある。
利己じゃなく善意だけでつながっている人付き合いが、すでに現実としてある、ということに大変感銘を受けました。
佐々木さん、貴重なお時間ありがとうございました!
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