僕の悩みだったことの1つとして、上司の指示に対して自分の思いを語れないことがありました。
その指示されたことが、腑に落ちるのであれば良いのですが、落ちないこともしばしば。
理由はいくつかあります。
ベキ論で語られたり、過去に承認されていたことが覆されたり、上司の権限範囲を超える指摘をされるなど。。。
今は上司に従うことのデメリットの方を強く感じることになったので、自分の思いを素直に言えないという事は解消することができていますが、今回ご紹介するジョン・キムさんの「媚びない人生」はそんな意識形成の一助になった一冊です。
目次
媚びない人生 by ジョン・キム – 自分を信頼するために実践したい4つのこと
従順な羊が会社を繁栄させる時代は終わった
社会や企業は、生き残るために節操なくその規範や基準を変えています。
最近のニュースで言えば、家電メーカーの相次ぐ白物家電からの撤退などはその顕著な例ですね。
それまで洗濯機一筋でやってきた職人と呼ばれる人や、大型量販店のテレビのスペースで販売員をやってきた人は、いまどうされているのでしょう。
ジョン・キムさんは、「餌はもらい、愛嬌も振りまくが、魂までは売らない野良猫」になれと書かれています。
これは、わがままに言いたいことを言え、と言うことではなく、いつでも組織を飛び出して出て行ける力を持とうということです。
会社には組織の文化と揶揄されるような暗黙のルールが存在しますが、そんなものは、一歩外に出ると通じません。
自分の力だけで勝負ができる自分を少なくとも目指し、日々を過ごしていくことが大切です。
自分の無知を喜ぶ
技術者にはありがちなのですが、初めて聞く単語やサービスでも「ふんふん」と聞いている人がいます。
話している方からすると、「伝わってるのかな?」とか「知らんやろ!」と心の中でつっこむこともしばしば。
自分の無知を発見したときは、相手に堂々と問いかけ、自分の知識として吸収していくようにしたほうがその後の自分の成長につながります。
ジョン・キムさんが、「知ったふりをするのは、『他者への欺瞞』であると同時に『自分自身への侮辱』でもある」と述べているのは全くその通りだと思います。
かといって、なんでもかんでもたずねる、「教えてちゃん」にならないように気をつける必要がありますね。
代替不可能な自分を造りあげる
少し前までは、単純作業や肉体労働作業などブルーカラーの仕事が機械化されました。
そして今や、海外のオフショアや国内の地方のニアショアを活用した、コストの削減が当たり前のように行われるようになっています。
人とおなじ事ができることは、リスクでしかなくなりつつあります。
少なくとも同じ社内の中では、自分の代わりはいないと言うくらい研ぎ澄まされた強みを持つことが必要です。
過去から見た今の自分が常に成熟した自分であるべきだ、と言うことを認識する
記憶力のピークは18才、肉体のピークは24才などと言われていますが、これは野球で例えるとシーズン毎の打率や防御率と考えています。
人生の経験については、安打数やホームラン数などのように積み重ねていく者であり、減ることがありません。
未来から見た今の自分は、常に未熟であるように、現在何をすべきなのかを常に考え続けて行動し、未来を創り出していくことが大事です。
まとめ
人に媚びるということは、他者目線の中で生きると言うことになります。
自分はどういう人間で、何をすべきなのかを意識することで、成長し続けるんだと言うことをしっかりと意識し、地に足をつけて日々の成功を積み重ねていこうと思います。