LESS IS MORE – 豊かさってなんだろう

medium_3937474049
photo credit: Candida.Performa via photopin cc

2005年に日本の総人口が減少に転じてから、はや8年が経った。
働く人たちの労働人口が減少に転じてからも、4年が経った。

学生を卒業して就職する人よりも、
定年退職で働いていた人がリタイアする人の方が多くなり、
働く人がどんどん減って行くことは、
20年前から決まっていたことだ。

高度経済成長期から続いていたような、車や家などモノを買って、
豊かさを感じる時代は、もはや終わりを告げていることに
バブルを経験していない世代は気づいている。

もはや、日本は形のないものに豊かさを求める国になりつつあると言える。
本書では、日本とハワイのデュアルライフを送る筆者が、
幸福度ランキングで上位を占める北欧の人たちにインタビューし、
その結果を踏まえて、これからの日本人の進む道の一つを示してくれている。


使える金も多く、モノも豊富にあって豊かなはずなのに、
日本人は幸せを感じられなくなっている。

一方、税金と社会保障の負担率が6割を超える北欧が
軒並み幸福度ランキングの上位を占めているのは、どういうことか。

本田さんは、インタビューの前に、
目の前の生活が豊かにはならないから、別の幸せを見つけようとしているのではないか、
という仮説を立てていたが、
根本的にモノを持つということに
豊かさを感じていないと言うことを記述されている。

過去の日本人が感じていたモノを所有する事で
幸福を感じる時代はもう過ぎてしまっている。

そう言われてみれば、海外旅行の目的がブランド物を買い漁ることから、
現地のレストランに行く、現地でしか体験できない事をする、
という体験型に変わってきていると言う事は体感できる。

今モノを買い漁るのは、日本に来て家電やお土産を
大量に買って帰る中国人観光客に重なる。

北欧でインタビューを行った本田さんは、
インタビューの中で、
「欲しい物は何か?」
という質問に対して、
「家」や「車」などの物質的なモノではなく、
「家族の健康」や「成功」など経験的なものがあげられた、
と言及されている。

幸福を感じるためには、過去の経験や常識に囚われない
ということは、大いに同意できた。

高度経済成長期のモノがない時代や、バブル期の
なんでもモノがあふれた時代を過ぎた今、
一生懸命一つの会社に勤め上げ、稼いだお金で
モノを買うのに幸せを感じられる事が出来る確率や大きさは、
グッと低いのではないかと思う。

実際初任給は10年以上前からほぼ横ばいだし、
安泰だと思っていた会社や事業分野が
あっという間に新しい仕組みで駆逐されてしまっている。

IMG_5827

何をすればお金を稼げるかではなく、
何がやりたいか、
何をすれば幸せに感じられるかという、
精神的に豊かに過ごせる生活にシフトしたい、シフトすべきと思った。

広告