兼六園の桂坂口から、石川橋を渡って金沢城公園に入ることができます。
最初に通るのが、石川門です。
ここで違和感を感じました。分かります?
右と左で、石の積み上げられ方が違うんです。
実は、金沢城は前田利家が居城にして以降、何度も大規模な改修が行われてきたそうです。
その結果、その都度違う工法が利用されているそうです。
左側は形や大きさを揃えた割り石を積み上げた、打ち込みハギ積みと呼ばれる工法です。
左側は切り込みハギ積みと呼ばれる、石を削り、隙間なく積み上げたものです。
この他に、のづら積みと呼ばれる、石を積み上げたものの3パターンが石垣の組み方です。
金沢城ではその3種類すべてを、見る事ができるそうです。
金沢城公園では建物じゃなく、石垣が目玉です。
金沢城には天守閣がありません。
復元された門や建物も、ピカピカ過ぎてなんだかそそられません。(笑)
というわけで、視点をどこに置くかというと、石垣と言うことになります。
三十間長屋。名前の通り長さは48mあります。
こちらの石垣は、切りこみでした。
ここから、玉泉院丸庭園に行くまでのあいだに、野積みの石垣が多くありました。
こちらは、玉泉院丸庭園。
石垣を活かした庭園と言うことで、とても趣があります。
園内はぐるっと1周することができます。
こちらの石垣の組み方は非常に特殊でした。
打ち込みの上に切りこみが積み上げられていたり、長方形の大きな石が使われていたりします。
スマホ用アプリもあります
金沢城公園の至る所に、膝の高さ位の位置に謎の記号の看板があります。
それはARアプリを使用して、復元工事の様子や細かい説明をするためのマーカーです。
スポットは全部で55個所と、とても多いので、すべて見るのは時間的に難しいと思います。
ダウンロードして、必要に応じてかざしてみることをオススメします。
金沢城ARアプリ – 金沢城や兼六園の調査研究の成果や貴重な絵図が満載
カテゴリ: 教育, 旅行
最後に
玉泉院丸庭園は、今年の春に復元されたばかりだそうです。
現在も、鼠多門の復元工事が進んでいました。
玉泉院丸庭園、なんと、大正の頃に埋め立てられ、戦後まもなくから体育館が建てられていたそうです。
北陸新幹線の開業に向けて、金沢城公園は復旧されたとのこと。
ライトアップも行われていると言うことなので、行かれる際はチェックしてみてはいかがでしょうか。
金沢の歴史は、こちらからどうぞ
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